車の下取りとは?買取との違い、メリット、デメリット

 

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1.車の下取りとは

 

中古車を手放す場合には、「買い取り」と「下取り」という手段があります。

 

一般的にはどちらも同じ事のように思われがちですが、「車の買い取り」と「車の下取り」は違うものです。

 

『車の買取』とは、

 

中古車買い取り業者が中古車を査定して買い取り金額を付けて、現金で取り引きを行う行為です。

 

『車の下取り』とは、

 

新車購入の際に新車を扱うディーラーが今まで乗っていた車を引き取ってくれるシステムです。

 

「下取り」は車に限らず、家電など「買い替え」が行われる大きな買い物などでよく見られる行為ですね。現在では、家電製品などは処分をするだけでも費用がかかってしまいます。単純に新しい商品を購入して、古い製品を個人的に処分するという事はとても費用がかかってしまうので、家電量販店などでは、古い製品を引き取り新品の購入代金から差し引く「下取り」というシステムを採用しているのです。

 

車の「下取り」も、新車の購入代金から下取り料金を差し引くというかたちになりますので、下取りをする相手は必ず新車を購入するディーラーとなります。

 

 

2.車の下取りのメリット

 

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新しい車を購入したいと思ったら今まで乗っていた車を下取りに出すか?買取業者に買い取ってもらうか?のどちらかを選択しなければいけないと思います。実際に下取りと買取ではそれぞれのメリット、デメリットがあります。

 

車の下取りのメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょうか?

 

 

2-1.手間がかからない

 

車の下取りは買取に比べて手間がかかりません。

 

下取りしてもらった金額を次の車の購入資金にできるところが一番のメリットになります。車の下取りの大きなメリットがこの下取りの最大のメリットと言えます。なぜ大きなメリットになるのか?というと、下取りの資金をそのまま次の車の購入資金に充てることができるので、手続きの手間を省けることができます。

 

車の購入を考えている場合には、車の買取で手続きを行い、車の購入でも手続きを行う必要がある一方で、車の下取りではディーラーに下取りから購入まで一連の流れでできるので手間ががかからないんです。

 

下取りから購入まで一連の流れで簡単にできるというのが大きなメリットです!

 

 

2-2.古くても下取りなら引き取りも可能

 

古い車でも一定の金額で下取りをしてもらうことが可能です。

 

車の買い取りではその車の年式や傷などの車の状態そのものを判断して車の買い取り金額を出すのですが、車の下取りでは新しく購入する車の値引きのサービスの一環としているので古くて買取では値段が付かないような車でもある程度の下取り額が付きます。

 

車の下取りでは車を購入してもらうことが前提になっているので、その車に価値がほとんどなかったとしても車の購入を最優先に考えているので古いような車であってもある程度の金額で下取りを行うんです。

 

買取でほとんど値段が付かない場合でも下取りではある程度の値段が付きます!

 

 

3.車の下取りのデメリット

 

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3-1.買取額より安くなりがち

 

車の下取りでは買取額よりも安くなりがちです。

 

トータル的に考えると、お得なのは買取だといわれています。なぜなら、買取り業者は日本に今たくさんあり、そのどこもが中古車を買取りたがっているため、そこには自然に競争が発生するので、車の買取り価格も高くなりやすいのです。

 

おまけに査定額をだしてもらって契約が成立したら、その分のお金を受取るという方法は、とてもシンプルで、誰にでも分かりやすくなっています。

 

一方の下取りは、オークション市場の情報に基づくとは言えディーラーが独自の判断で査定を決定するものです。競争は生じないので、よほど上手く交渉しない限りは、安く見積もられてしまいます。しかも新車の購入費用と合わせて計算してしまうので、その車単体の価値(査定額)が不透明という点も車の下取りが不明瞭な点です。

 

そのため、車の下取りは買取額より安くなりがちなんです!

 

 

3-2.他社メーカーだと査定が下がりやすくなる

 

他社メーカーの中古車だと下取りが安くなりがちです。

 

例えば、今乗っている車がトヨタで日産に乗り換えようとしたときに、日産のディーラーでは傘下の中古車販売店に車を下すことになるので他社メーカーの車は売りにくいという状態になります。

 

メーカーによっては自社の車しか中古車として販売しないので、他社メーカーの車を下取りした後には廃車にしてしまうケースもあるので下取り価格は下がってしまう傾向にあります。

 

そのため、他社メーカーの車を下取りに出すときには安くなるケースが多いです!

 

 

3-3.現金にはならない

 

車の下取りでは下取りをしたとしても現金にはなりません。

 

車の下取りはあくまでもそのディーラーの車を購入することが前提になっていますので、下取りした車の下取り額は購入する車の値引きとして扱われるために現金でもらうことはできません。

 

車の購入はもうちょっと先で現金がまずは欲しいという方は、車の下取りを利用しても現金はもらうことはできないので車の買い取りをする必要があるのは覚えておいてください。

 

車の下取りを利用しても現金はもらえないので注意しましょう!